デビッド・チッパーフィールドの『後藤美術館』を訪れて
2024年 06月 02日
建物の周りをウロチョロしていたら、近所のおばあ様が話しかけてきてくれて、建築系の方が良く見に来られると話していました。
建築当時は、地下から水が溢れ出て工事が大変だった様子を話していました。
今は使われていなく、たまにオーナーのような方が様子も見に来ているそうです。
芸大の人がよく来ていたとも仰っていました。
どこから見ても完成されたプロポーション。
1990年竣工のデザインとは恐れ入ります。
今の建築にはない、当時の建築デザインの緊張感が漂っていました。
脱構築主義、デコンストラクティビズムの時代を感じさせるような、ポストモダニズムの足掻きなのか、
少し複雑なデザインの癖があるように思いました。
こちらのサイトで内部の様子がわかります。
https://www5b.biglobe.ne.jp/~kam/work1.html
展示室がびっくりするぐらい広いことがわかります。
展示室がびっくりするぐらい広いことがわかります。
この空間構成は、ほんと外からじゃ想像できません。
よくぞデビッド・チッパーフィールドというロンドンの建築家に頼んだな!と思います。
一体どういう経緯で1988年から2年もかかる工事をすることにしたのだろう。
周りは閑静な住宅街で、当時はほとんど畑だっただろう。
この松戸にこの美術館。
考えれば考えるほど、どうして、どうして?が頭に浮かびます。
ただ、こうして苦労して建てた建物で、しかもデザインが強いものならなおさら、今後の行方が気になるばかりです。
仮に、取り壊すことになるのだとしたら、是非見学会を開催してほしい。。!
by tokup_nao
| 2024-06-02 22:28
| 建築
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