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建築設計事務所の仕事の様子と雑談を綴っています。


by 徳田直之 (Naoyuki Tokuda)
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『街場の成熟論』を読んで

『街場の成熟論』を読んで_d0086747_10165077.jpg

内田樹さんの本が好きで、今回は「街場の成熟論」を読みました。

どの章もハッとさせられるものばかりで、特に印象的だったのが『鬼滅の刃』がどうしてこれほどヒットしたかを、論じてたところ。
鬼化する物語をコロナ化と合わせて論じていた。
構造的に社会と呼応したようなことを綴っていて、大変おもしろかった。

あとは、学校教育の部分はとても学びがあった。
何というか、教育の本来の姿勢を確認できた。

・「学ぶ」というのは一言で言えば「別人になること」である。
・教育の目的が「学び」から「補充」になったのはいつからだろう。
・「今、私たちが学ぶべきことは」があるとしたら、それは世の中には「学びというものがる」という原事実それだけなのである。

教育を商取引のスキームで語ることへの警笛を鳴らしていて、今の教育機関にはそんな人が少なくないことを嘆いていた。
自分も非常勤講師などで、少しだけ学びの機会があるので、氏の言葉を肝に銘じながら生徒と向かい合いたい。

by tokup_nao | 2024-03-28 12:39 | | Trackback | Comments(0)