『街場の成熟論』を読んで
2024年 03月 28日
内田樹さんの本が好きで、今回は「街場の成熟論」を読みました。
どの章もハッとさせられるものばかりで、特に印象的だったのが『鬼滅の刃』がどうしてこれほどヒットしたかを、論じてたところ。
鬼化する物語をコロナ化と合わせて論じていた。
構造的に社会と呼応したようなことを綴っていて、大変おもしろかった。
あとは、学校教育の部分はとても学びがあった。
何というか、教育の本来の姿勢を確認できた。
・「学ぶ」というのは一言で言えば「別人になること」である。・教育の目的が「学び」から「補充」になったのはいつからだろう。・「今、私たちが学ぶべきことは」があるとしたら、それは世の中には「学びというものがる」という原事実それだけなのである。
教育を商取引のスキームで語ることへの警笛を鳴らしていて、今の教育機関にはそんな人が少なくないことを嘆いていた。
自分も非常勤講師などで、少しだけ学びの機会があるので、氏の言葉を肝に銘じながら生徒と向かい合いたい。
by tokup_nao
| 2024-03-28 12:39
| 本
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