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by 徳田直之 (Naoyuki Tokuda)
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断熱庭の家

UR団地再生コンペで佳作を頂いた作品を紹介します。
新建築 2012年 7月号 (雑誌)でも小さく掲載されています。

審査員の西沢さんからはとてもインテリア的だと指摘された一方でとても洗練されていて、都会的だねと言われました。
皮肉で無印良品にありそうだね!とも言われもしました。笑 新建築でCM的というのは無印的ということを指しています。もし、審査員が変わってたら一番になっていたかもしれないとも言われました。アークブレインの田村さんからは、一次のパネルの中では一番美しかったとのお言葉をいただきました。
もし、今から改良するならば、外観パースにしたときにどうなるかを詰めていくのでしょう・・・。改修のコンペだったので、外部の提案はそれほどいらないか!と割り切ってしまったのがアダになりました。ランドスケープの提案はやはり切ってよかったと思います。このコンペでは提案してねとは言われているもののランドスケープは大事ではなかった。たいした提案のできないところは提案しないという判断でした。
反省ずべき点は多々あるものの、唯一この案でよかったのは誰よりも魅力的な内部空間を作れたのではないか、と思っています。つまり、この案はバランスが悪かったのですね。またがんばります!

P.S.
同期の石橋くんとの共作でした。
かれの美しいパースと度重なる鋭い疑いの目なしではここまでできませんでした。
ほんとにありがとう。moremoreとしてまた何かやりたいね~。

以下一時通過のときのパネルと説明です。
詳細図面と断面パースと配置図は二次で使ったものです。
moremoreワールドご覧あれ。




「断熱庭の家」

人が動物のように環境を選びながら生活できる住まいの提案。
 
老朽化した花畑団地の環境を調整できる断熱層となる庭を設ける。
既存の構造壁以外の壁を取り去って、大きな部屋の窓に沿って断熱のできる庭をつくる。
リビングとベランダの間に、庭ができることで住まいに環境の幅を持たせる。
内側の居室は天井高を抑え、庭よりもこじんまりとした空間にすることで、庭がより近く、大きく感じられるようにした。

暖かい季節には窓を開けて、朝はバルコニーに出て太陽や風を感じ、
明るい庭でゆっくり本を読んで過ごし、夜は内側に戻ってこじんまりとした空間で眠る。
寒い季節には、庭は外部に閉じられサンルームと化し、内に開かれた庭となる。
季節を選び、環境を選びながら、人はこの住まいで生活する。 

この住まいによって、外部環境さえもよりリアルに感じるようになり、住まいと都市が繋がっていく。




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おまけ
La Vida Boheme "Radio Capital"
(ベネズエラのバンド)
by tokup_nao | 2012-06-30 11:37 | 建築設計 | Trackback | Comments(0)