野見山暁治展

野見山暁治展
2011年10月28日(金)〜2011年12月25日(日)
ブリジストン美術館

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よく学生のころ、この設計が終わったら自分が変われるかもしれない・・・、また違うステージに行けるかもしれない・・・、この建築が完成したらどんな風になるんだろう・・・、他の誰でもなく自分がこの建築の最後をみてみたい・・・、といドキドキ感の中で設計を行っていた。あの感覚はゾクゾクして癖になる。あの感覚はものづくりの人に共通するものだと思う。
ズントーが言っていた。「建築の為なら人を殺す以外のことなら何でもできる。」 あの狂気にたどり着きたい。バガボンドで武蔵が炎のような気持ちになって夢中で刀で切り合い技を昇華させていく。あの感覚がヒリヒリと気持ちに突き刺さるほどわかるときがある。
一方で体を残酷な程追い込み、一方でワクワクとした気持ちが加速していく。死んでこの世から亡くなるまで、もう誰にも止められない。

野見山暁治の絵からはそんな狂気的なゾクゾクとワクワクが感じられた。こんな画家が日本にいたのだと、そしてまだご存命なのに驚いた。絵の前の椅子に座ってずーっと一緒に居たかった。出来ることならハグしたかった。美術館を出るのが惜しまれた。肩をポンと叩かれた気がして振り向くと、もうそこには誰もいなかった。そう、僕は一人で歩き出して、自分の手であのドキドキに飲み込まれなければいけない・・・。

あの夜、門前仲町のバーで僕はあなたに呟く。

「鬼になりたい・・・。」
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by tokup_nao | 2011-11-30 01:59 | 美術 | Trackback | Comments(4)
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Commented by yano at 2011-12-06 01:38 x
ズントーの作品を見てると個性というものを信じれそうな気がしてくる。
ところで、鬼になりたいってどういうこと?
Commented by tokup_nao at 2011-12-06 22:10
あんな建築をつくるズントーや、あんな絵を描ける野見山暁治は鬼だなと思ってさ
鬼になって世界を眺めてみたいなと
Commented by あやの at 2012-01-14 11:08 x
誰だよ。今ネットでも話題だって聞いたからついついググっちゃったじゃん。
Commented by tokup_nao at 2012-01-14 12:26
あやのさん
明けましておめでとう
ぼくはこの展示で知りました
すごいパワーある絵でしたわ


tokup.nao@gmail.com


by 徳田直之 (Naoyuki Tokuda)

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