LUZ白金

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LUZ白金
設計:川辺直哉建築設計事務所

GAJAPANにものっていた上野毛ハウスのオープンハウスを逃してしまったので、次こそは行きたいと思ってたところで、早々にLUZ白金のお知らせが来たのでお邪魔した。この日はとてつもなく風が強い日であった。

白金高輪の住宅街に奥にひっそりと佇む集合住宅。それぞれの住戸のプランがすべて異なりながら、複雑に絡み合う。法規上必要とされる必要面積をすべて満たしたうえで、共有部分と住戸のバランスを延々とスタディしていく。学生の作品でもそうだけど、複雑にしてるとおもしろそうに見える。でも、川辺さんの複雑は複雑では終わらない。

川辺さん曰く。「ただ、複雑に集合住宅をつくることは誰にでもできる。その中で人がどう感じるかというところまで詰めていくことが大事。」

例えば、「知覚」の話。人は窓を見た時にどこから窓を知覚するのか。エレベーターでも。そこで、川辺さんは建設要素すべてに取り付く「枠」に着目した。窓枠、エレベーターの入り口のフレーム、玄関トビラの枠。すべての枠を均一なグレー色で仕上げること。エレベータの枠が消失していたり。窓と感じる寸前の大きな穴。あとから取り付けられた、木板の窓枠の幅がほとんど同じであったり。よくよく観察していくと、きめ細かい配慮とルールが全体にあるのだ。

共有空間の質感がそのまま階段までにょろりと伸びていき、全体が何だか、にょろにょろと繋がっている。何とまあ、複雑でバラバラな集合住宅に対して、ある特徴をもった「にょろ」が全体を取り巻いてしまった。
話していて感じたが、繊細で大胆ににょろーーと伸びていく川辺さんと同じものを建物に感じることが出来たのがよかった。
「学生の成長スピードにはかなわないけど、僕も少しづつ成長しているんだよ。」
と話す姿がとても楽しそうであり、心温まるオープンハウスであった。

びゅうびゅうと高鳴る風の中、また一つ、人と建築を知る。

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by tokup_nao | 2011-04-03 22:38 | 建築 | Trackback | Comments(0)
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