四街道さつき幼稚園

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設計:仙田満+環境デザイン研究所
施工:千葉工業(2007)
http://www.kidslink.jp/satuki/

甥と姪を幼稚園に送ってみたら、仙田満の幼稚園に出会った。
この建物は古い建物の既存改修で、耐震補強を伴う工事と共に新校舎を創った。
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ピンク色部分が既存で、それ以外は増築だ。ちなみに、姪はちどり組で甥はこばと組。

教室をぐるりと囲むようにすることで行き止まりのない回遊性があり、すべての廊下がトップライトを設け(しかもそれが連続的で誘われる感じであったり、高い三角屋根の構造体が表出するものであったりと楽しいもので)、光溢れる空間になっていた。また、森と広場を結ぶタイムトンネルのような赤い廊下があったり、廊下の先に鏡があることでどこまでも続いているようになっていたり、タケノコホールからはふれあいの森に全面開口の取ってあったりと、経費をそれほどに掛けずに、それぞれの場所に変化に富んだキャラクターやスポットがあり、大人でも連続的な楽しい繋がりを感じさせる建物だった。

実際に子供達はずっと ズダダダダーー!!キャアァァーーー!! と建築の内外を走りっぱなしであった。
がしかしそのときは何かが無性に気になるのか、姪をカエちゃんは走ることはせずに、自分のロッカーをひたすら整理していた・・・。(笑)

環境デザイン研究所では、これらの連携する回遊動線を「遊環構造」とそれらしき名前を付けており、それは言葉以上に期待できる効果を生みそうだと、わくわくさせられた。
子供建築のプロフェッショナル仙田マン恐るべし。

また、子供の城のようなとんがり屋根も程良いランドマーク性をもっていて、かつ、周辺の団地にはとても控え目な高さが選択されていた。
深緑の優しい壁面は、背景の竹林の相性とも抜群で、大きな開口からは常に森の香りが幼稚園全体を通過し、子供の笑い声を載せて、団地まで穏やかな空気を届けてくれそうだ。
そんな中で、送り向かいの親たちと自分勝手な子供たちと、それらを暖かく迎え入れる保育士のやり取りを見ているだけで、何だかこちらも楽しく幸せな気分になってしまったのだった。

四街道さつき幼稚園 受賞歴

2007年 千葉県屋外広告物コンクール
2008年 2007千葉県建築文化賞
2008年 日本建築家協会環境建築賞
2009年 東京建築賞奨励賞
2009年 全国学校ビオトープ・コンクール銀賞
2010年 造園作品選集





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by tokup_nao | 2010-04-20 00:39 | 建築 | Trackback | Comments(4)
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Commented by sori at 2010-04-25 02:30 x
平田の覧は平田の乱だな。いみふ
うちの近所に科学館があってへーんな形をしてるから(かまぼこみたい)勝手に磯崎だ!としていたんだけど、どうやらセンダマンらしい。
小さい頃にしか行ってないから中のプラネタリウムとかアトラクションまがいのものとかでわきゃわきゃいってたけど、今になって建築を見に行く。とならないな。
まず一つに「逮捕される」みたいな光景が眼に浮かぶ(子供達に石やらポップコーンを投げつけられる)のと今行ってもアトラクション遊びたい願望にかられて年甲斐の無さにがっかりする事。
でもビルとかおうちとかいってたのが建築ってのもね。近ければ難し、批評には距離感が必要とね。
http://www.ysc.go.jp/ysc/info/ot.html
実家に戻ると良い事がいっぱいあるようだね。俺も裏の山にハイキングにでも行ってみようかな。
Commented by tokup_nao at 2010-04-25 23:26
距離感。あると思う。
自分が使い親しんだものこそ、なかなか言いにくいものがある。内側からの発露だから、真理をついているようだけど、どうも気持ちが悪い。
客観的な場所に立って、初めてそのコンテクストを仲裁できる目を持つことができるのかな。でも、ほんとに、客観なんてあるのかな。
よく、先端科学で、観察者が対象物を観察できる状態をつくることによって、その対象が影響を受けて変化してしまうことがある。それを考慮した上で観察しなきゃいけないことがあるけど、そんなことがあるんじゃないか。
その人にとっての、その建築がもつコンテクストなんて、距離感によって簡単に往々にして変わってしまうんじゃないだろうか。
Commented by soriki at 2010-04-27 00:31 x
しまうね。
平田のカレー臭はやっぱり決定的に僕の中での桝屋を捕まえてしまったし、その点、乾のウサギさんは共感できるが説明不能なコンテクスト論なわけだ。(俺はあの下りが好きだ)
コンテクスチュアリズムの旗手たるはじめ様の下にいるけどロッシとかロウとかのcontextの様なヒストリカルな参照ではない動機に可能性を感じているわけだよ。
アクシデンタルというか、もろウサギさんなわけだけど。今までの課題設計の動機がほぼそのような流れなんだな。
論文はさておき、そんな流れでダンスに興味がある。
Commented by tokup_nao at 2010-04-28 00:46
ダンス。最近学校に行くたびに、保育園児が公園でダンスの練習をしているところをよく見る。自主的に踊るというよりも、操られているように見えるときもある(笑)
ダンスの一瞬のきらめき、情動の変化と建築を絡めるのか。
能舞台だったら、動きと静止の不連続の連続で、日本の古来からの美的感覚を表しているようだけど。礒崎さんの広場と祭りの話しもあるね。一瞬で何も無かったとこに舞台をつくり出す祭り。ダンスも日常的なものではないし。論理的介入がなくても、むしろ、ない程ダンスらしさがあるように思える。意味が無いことに意味がある。
クラブってすごくデジタルな機械がもりだくさんだけど、実は一番原始的な情動を味わえる公共の場でもある。ダンスは公共性が高い行いで集まりだけど、すごく個人的な発露でもある。ダンスって何なんだろーー。


tokup.nao@gmail.com


by 徳田直之 (Naoyuki Tokuda)

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