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by 徳田直之 (Naoyuki Tokuda)
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スネカジリ展

スネカジリ展_d0086747_0493939.jpg今週の火曜より蔵オビハチにてグループで展示会(スネカジリ展)をされるMさんに独占インタビューを決行しました。
若い人が初めて自ら展示会に挑むその心境とは、そこに迫っていきたいと思います。
(左写真はMさんによる幻想的な作品)


Q.今回展示をしようと思ったきっかけはなんですか?
きっかけは、もともと仲の良かった先輩方との「3人で一緒にやってみない?」という会話からです。きっかけは、ホントに些細なことでした。

Q.初めての個展になるわけですが、それにも関わらずMさんは金工という立場とは全く違う素材(OHPシートなど)を使用していましたね? それはどういうことですか?
いろいろと理由はあるのですが、今回この作品をつくった理由は「作りたかったから」というのが、一番適当な答えかと思います。

Q.フォトグラフィティとでも言うのでしょうか? 様々な表現がある中でそれに興味をもったのはなぜですか?
写真に興味を持ったというよりは、写真は1つの手段で、コンセプトを形にする方法として結果的に写真という素材を選びました。

Q.では、ずばり今回の作品のコンセプトとはなんですか?
最初は、「地層」がイメージソースになっていて、そうですねー。あえて簡潔に言うなら「時層」ですね。時の積み重なりです。

Q.時の積み重なりというのは普段一遍に感じることのできないものじゃないですか。人は断片的にしか時間を感じることができないものだと思います。それをあえて見せてしまう。そこにはどういう意図があるのでしょうか?
「あえて見せた」というつもりはありません。この作品自体が第三者に何かを訴えるものというよりはどちらかというと、自己満足な表現なんですよ。だから見せ方や配置などの点では鑑賞者を意識しましたが、コンセプトそのものは自己満足なんです。でも、自己満足の作品を作るってすごく怖い事なんですよね。「・・・だから?」で終わってしまう可能性が大だから。でも、あえて今回はそういう表現をしようと決めたんです。この展示は次のステージへの1つの階段でもあるので、今、自分は何を作りたいかと考えたときに正直、分からなくなってしまっていてやりたいことが多すぎてまとまらなくて、そんな自分の状況を形にしてしまおうとよくわかんなくなってしまってるけど、それが今の自分の状況で、それは、昨日があったから今日に繋がっていて、良い状況にしろ悪い状況にしろ、時が積み重なって過去があるから今になっていて、今まで撮りためてきた写真を使った理由はそこにあるんです。わたしが今まで見てきたものを素材として使う。なので、コンセプチャルで自己満足な作品なになっちゃったんですよw

Q.人に表現することで自分と向き合うということですね。では、最後に数少ないBebe'sの読者に一言お願いします!
私は、「悩む」ってことはあまり良いことではないと思ってたんです。むしろ、悪いことだと思ってました。それは心がフラフラしているってことだから。でも今回の展示を通して、悩むことは悪いことじゃないって思えるようになりました。悩むってのは、つまりは、自分の中に可能性があるってことなんですよね。可能性があるから悩むし、悩むべきなんだと思いました。長くなってしまってすみません。あと、展示期間中に多くの来場者の方との出会いが楽しみです。

「悩む」 一生のテーマですね。 忙しい中ありがとうございました。 (席を立ち握手を交わす)
ありがとうございました。
by tokup_nao | 2007-09-10 00:49 | 美術 | Trackback | Comments(0)