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by 徳田直之 (Naoyuki Tokuda)
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夢は無意識が覚醒された世界だ
夢で人に話かけられるとき ある人と人が会話をしているとき
そのすべての言葉や表現や状況は すべて自分の無意識から生まれたもの


嫌な夢を見て起きたときズシっと来るときがある

それはすべて自分が作り出したものだから

自分の見た夢に責任を取る必要は無いけど

あたかも責任を持ったように説明していくのも まあおもしろいかなと


逆に超幸せな状態の夢を見てもなんだか悲しい
現実とのギャップに打ちのめされる

シューベルトも言ったように お気楽な音楽なんて無いのと同じように

失望を語るより理想を語る方がはるかに責任がある 重たい行為だ

だから悲しい歌に浸ってるほうが なんか落ち着くときもある





夢にはその世界がある


僕はある男の手を握りしめ 引っ張るように走っている

手が汗ばみ 額から汗が滴り落ちる

しばらく走っているようだ



何かからひたすら逃げている 逃げ足には昔から自信があったが

追っ手も速い

空をきり 人気のない住宅街を走りぬける

辺りには二人の男が走り抜ける音がこだまする

その後に続くもう一人のこだま

住宅のドアを蹴破り 軒を越え 塀を越え


でも次第に 僕は手の感触から彼の様子に気づき始める


走ることを拒否しようとしている彼に

次第に足がもたつきはじめ
ついには彼は走るのを止めてしまった

「どうして!!」

叫ぶ僕を尻目に地面にペタンと座り込んでしまった

「・・・・・」

「せっかくここまで逃げたのに」

追っ手の足音が次第に大きくなってくる

このままでは捕まってしまう


彼は地面をじっと見て目を合わそうともしない


彼のうじうじさに見兼ねた僕は

踵を返し 走り出した

彼を裏切って逃げることを選んだ

気になって 振り返り彼を見た瞬間
目を疑った


彼はなんと追っ手と普通に会話をしていた


裏切ったのは自分ではなく 彼の方だったのだ

悔しさも走る息苦しさに紛れてしまい もうなんだかわからない

僕はその後もしばらく独走を続ける

足がガタガタになるぐらい走る

自分の背以上のある深い草むらに逃げ込み
ここならもう大丈夫だと思い地面に座る

土の冷たい感触 草木の匂い
すべてが懐かしく 不思議と癒されていく

ふと気づくと 草むらの中に 一枚の手紙が落ちている
薄いピンクの可愛らしいもの

おもむろに封を切り 中身を読んでしまう


それはなんと自分宛ての手紙


読み終わる頃には 追っ手が後ろに立っている

そう

僕もついに捕まったのだ
Commented by のん。 at 2007-07-20 02:56 x
捕まっちゃったんだ。
最近夢見てないけど、ここ何年か見たとても苦しい夢ばっか。
一時は誰か知らん複数の人に犯されてる夢だったし。
病んでんだか、欲求不満なんだか・・・笑。でもとにかく怖い。
あたしもね、ダークな音を聞くと落ち着くときあるよ。
ノイズみたいな。挑発的で攻撃的な音。
無意識のうちに感覚が麻痺してるのかな。
Commented by tokup_nao at 2007-07-20 03:24
捕まったのよ
でも捕まっても悪い心地はしなかった気がする

てか のん強烈な夢見るねーー
犯される夢は見ないな・・・ 犯す夢ならたまによく見るけどw
生活に刺激がない時には刺激的な夢を見る気もすんなー
人間って刺激を求めるもんだと思います
それが悪い刺激か良い刺激かはさておき

ノイズはおれも好き  癒しのノイズは良い◎
生活にもある程度のノイズが必要なんだよね

ダークな音が心地いいのはある
ただそれをどこまで受け止めるかが問題なんだよ
by tokup_nao | 2007-07-19 16:02 | 日記 | Trackback | Comments(2)