ひたひたと

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正義のほとんどが人を狂気においやる
戦争が起きるとき、両国が正義の名の元におっぱじめる
国の数だけ正義があるからしかたない

だから良いことほど心を魅了するほど、とても怖い
でもそうなったらもう本人はそう信じているので、誰にも止められない
信じることは良いことなので、止められない
壊れるまで止められない

もちろん個々の人間もしかり
それぞれの常識が、他人から見れば狂気なんじゃないか、というところまで追い詰めていく




この絵は近藤聡乃さんの絵の模写
KiyaKiyaという鉛筆で書かれた作品集から

怖い絵をたくさん書く人なんだけど、ぼくは鉛筆でだらだらっと書いたような絵がなにげないものがすき

日常の中で、こたつに入りながらゴロゴロして、だらだらと妄想を膨らましていった絵のような気楽さ
でも、その中にもちょっとドキっとするものが放り込まれている

小津安二郎がカメラの位置を床上三十センチまで下げて、その日常を何気なく撮っているような
そのリアリティが胸にぐぐっと入り込んでくるようなドキドキ感


日常から非日常への扉は、ふとした瞬間に開かれる


妙喜俺のにじり口から中に入った時の感じを、もっと卑近な表現をとるなら、背すじの中へサッと何ものかを受けた感じである。私はゾクゾクとして全く我を忘れた。(堀口捨己『利休の茶室』)

入り込んだときには、もうなかなか戻れない
利休が秀吉に切腹させられたように
もう戻れないところまで行ってしまうことがある

それでいいんだと思う


今、磯崎新の『栖十二』を読んでいる。あと三つくらいで読み終わる。いま読んでいるところはレイクショア・ドライブアパートメントのところ。コルビジェは窓から見える風景や、その近くのベンチなどをふんだんにデザインしていたけど、レイクショアでは均一なガラスが並ぶだけで、じゃあいったいミースはここで何をデザインしたのか??
という言葉の続きを読むところです。気になりますね・・・。答えはなんでしょう。

栖十二 (住まい学大系)

答えは次回の投稿で。もしくは読んでくれ。
それにしても、磯崎新の建築を読み込む深さははんぱない。ただただ、感服してしまう。
若い建築家にも、批評家でもいいけど、磯崎新のような本を書く人がいてほしい。
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by tokup_nao | 2012-03-01 02:46 | コラム | Comments(0)


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by 徳田直之 (Naoyuki Tokuda)

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